お知らせ

●飲食店を経営している皆さんへ
2020.04.22  13:15

●飲食店を経営している皆さんへ

小さな日本酒Barを経営しています。

小さなお店のやっていることだから、そんなこと知っているとか、もうやっているとか、言われる部分もあるかも知れませんが、当店の飲食店として生き残るために進めている事をつづりました。

 

・酒のテイクアウト

国税局が酒のテイクアウトを申請より6ヶ月間の期間限定で行えるようになりました。

6月30日が最終申請日で、早速申請を行いました。

国税局では免許の交付を早めるため、申請書類提出→免許交付→審査書類提出という特殊な流れになります。

周りの店を見ていると当店も含めて約1週間で交付されるようです。

免許交付された時点でテイクアウトが出来る形になります。

 

「酒屋さんやスーパーでもお酒は売っているのに、そのお酒はどう売るの?」という疑問がわきます。

当店ではこういう形にしました。

お酒の価格より瓶代の価格が問題だと思い、リターナブル方式という方法を取ることにしました。

(スーパー銭湯のコインロッカー方式です。100円をコインロッカーに入れてお風呂に入り、帰りに鍵を挿して開けたら100円戻って来ます。瓶代として200円預かりますが、瓶を返してくれれば200円はお返します。)

当店ではいろいろ調べて、ドレッシング用の150ml瓶を採用しました。(写真1)

また、ペットボトル等を持参してくれれば、それに入れて販売するという二段構えです。

リターナブル方式の会計では、瓶代を預かり金として処理します。

 

あと、申請を出した時に業界用語として迷ったのが、量り売りと詰め替えです。

・量り売りとは、その場でお客さんの目の前でお酒を瓶入れるのが量り売りです。

・詰め替えは、あらかじめ瓶に酒を入れておいて売るのが詰め替えです。

 

※この詰め替えは、今回交付される免許以外に届出が必要になります。

まず、ラベルの記述が必要となり、違反すると免許取り消しになります。

つまり詰め替えが絶対出来ない訳ではなく、そのためには別な申請を出して受理され、さらに売った後には販売報告を国税局に提出しなくてはならない義務があるというのが一連の流れになります。

なお、量り売りは販売報告の国税局への提出はありません。

今回の免許交付は量り売り、又はボトルをそのまま売るというのが今回の免許です。

 

・回数券の発行

商品券、回数券の発行にはネットでも議論がされているようですが、当店は店を閉じるつもりはありません。

給付金や融資等も同時に進めていきますが、一ヶ月、二ヶ月先に交付される現金ではなく、今すぐの当面の現金が必要です。

そのために回数券の発行に踏み切りました。(写真2)

回数券の元様式は札幌市東区の酒のマルミ、マルミ北栄商店様から印刷物をもらい、当店用にシール等を貼り作り上げました。

回数券の販売は当店、マルミ北栄商店様、遠方からの応援者に答えるためにネットでの通信販売を行います。

通信販売は催事用のPayPayのQRコード決済を使った方法で手数料は掛かりません。

 

札幌の飲食店方は酒のマルミ、マルミ北栄商店からはすでに印刷された印刷物がもらえますので、連絡を取りチャレンジして見てください。

 

酒のマルミ、マルミ北栄商店

北海道札幌市東区北34条東7丁目3−12

TEL:011-753-0855

 

 

・キャッシュレスの再検討

当店は昨年、キャッシュレスに力を入れており、ピーク時にはQRコード決済を6種類、電子マネー、クレジットカードをやっていましたが、現在はQRコード決済はPayPayとメルペイの2つ、電子マネーは全面的に廃止し、クレジットカードは5ブランドに統一しました。

PayPayは令和3年9月30日まで手数料無料、メルペイは令和2年6月30日までの手数料無料で以降は1.5%の手数料、ただしこれもコロナのため延長される可能性が高いです。

PayPayは翌日振込されるためキャッシュフロー的にも安心です。

PayPayは店舗用のQRコードと催事用のQRコードを貰っているため、ネットでの通販などのために、もう一つQRコードを用意しておくのも戦略だと思います。

 

 

・持続化給付金の申込み

4月最終週あたりで確定すると言われている給付金があります。(写真3)

前年同月比で50%以上減少していることが条件で法人が200万円、個人事業者が100万円の給付金が受けられます。

電子申請もできますが、早くても給付されるのは5月末となりそうです。

 

 

・融資の申込み

現在融資の保証金、金利ゼロになっています。

政策金融公庫よりの融資の他に5月よりは中小企業信用保険法第2条第5項第4号の認定を取ればメインバンクからの融資も保証金、金利ゼロになります。(写真4)

政策金融公庫、メインバンクの両方から借りることもできますし、今まで借りていたお金の借り換えも可能だと聞いています。

負担になる部分があるなら、この時期を逃さず軽減した方がいいと思います。

 

 

コロナ禍が終息に向かっても、お客さんが今までどうりに復帰して利用してくれるとは思えません。

その後の戦略として2つのアプローチを考えています。

 

・飲食店におけるサブスクリプション

2020年2月~4月の間、第1弾の1ヶ月間日本酒飲み放題の「日本酒サブスク」という一ヶ月定額飲み放題をスタートしてみました。(写真5)

ちなみにシステムを修正しての第2弾「日本酒サブスク」はGW以降スタートの予定でした。

第1弾は反響はあったけど、まだシステムの練り込みが足りないのと新型コロナでサービスが不完全な形に終わりました。

全国的にはスマホを使ったランチの飲食店などのサブスクが流行っていましたが、スマホを使うことによってサービス業者が入り手数料や資金回収してくれても振込手数料が発生する。

それなら紙を使ってアナログな手数料の掛からない自社のサブスクができないかと考えていました。

スマホはスタッフの全員が持っているので考えたのは、お客さんの許可を取り、お客さんの顔の写真を撮って、それをノートに貼り、ノートを管理台帳にする方式です。

この方式だと顔と名前が一致してサブスク期間内を確認できればサービスを提供するというシンプルなやり方ができます。

小型の写真プリンタの購入も考えましたが、帰りにコンビニのコピー機で写真L版出力をすれば、単価20円から40円で済むので格安な印刷で、前金での資金回収ができます。

ランチやサービスのサブスクはなかなか戻ってこないお客さんを店に戻すには1つの手だと思います。

 

 

・ZOOM等のライブ配信に慣れる。

ZOOMはやってみて楽しいです。

ZOOMは恐いとも言われますが、ニュースの記事を見ると管理者の設定問題やユーザーへの配付の配慮が足りない部分があると感じました。

シェフの新作料理を作りながらのライブ飲み会やゲストを呼んでのオンライン飲み会はこの時点でここから利益を生むという方法はまだ思いつきませんが、常連の囲い込みが可能になるオンラインのイベントができそうです。

まだまだ未開発の部分ですがスマホ並みに必要なスキルになると思われます。

 

 

参考になるか分かりませんが、使えると思える部分があればと思います。

 

日本酒Barにゃごりん

にゃごパパ(豊川内角)

 

写真付きのこちらのブログ

https://ameblo.jp/nyagorin-mise/entry-12591520614.html